京都の古着屋Linkのブログ

買い付け日記 19

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おはようございます。

今日の朝に日本に向けて第3便を送りに行くために、さっきまでひたすらパッキングと書類の作成に追われていました。
途中で限界が来て、ちょっと仮眠をとってから再開したのが良かったのか、いつもよりスムーズにできた気がします。
先にちょっと眠ったので、頭もいつもよりスッキリしている気がします。

昨日は、この最終目的地をガッツリと駆け回ってきました。
朝から渋滞に巻き込まれてイライラしながらも、昨日の序盤から予想以上に順調に商品が集まり、気分の良かった夕方頃。
個人経営でやっている、廃れていて小さなアンティーク屋に立ち寄ることに。

そこは珍しく服を中心に置いていて、かなり珍しいことにフィッティングルームも3つありました。
雑然と商品たちが置かれた店内を見て回り、何枚かをピックして、1度試着してみることに。
海外買い付けでは珍しいかと思うんですが、うちの買い付けでは、しっかりとサイズ感やコンディションを確認するために、買い付ける商品を1点1点着てみて確かめています。
フィッティングに入ろうとすると鍵がかかっていて、フィッティングを使うときにはレジに言いに来てね、的なことが書いてあったので、レジのおじさんにお願いして開けてもらうことに。
3つ横並びのフィッティングルームの真ん中を開けてもらって、相方さんがそのフィッティングルームを使い、僕は外に置かれている大きな鏡を使うことに。
僕が何枚か外で試着して買うかどうかを判断していると、フィッティングルームの扉があいて、相方さんが出てきました。
僕から見て向って右側のフィッティングルームを指さして、「こっちのフィッティングに入ってる人、めちゃくちゃ怖いねんけど。中の女の人が、ずっと『大丈夫、私は天才。私は天才。私は天才』って言い続けてるねんけど」と僕に報告。
外にいる僕には聞こえていなかったので、そのフィッティングの女性が出てきても、絶対に目を合わせないでおこうと心に誓って、残りの服の試着を再開。
相方さんも再び真ん中のフィッティングルームに入って、残りの商品の試着。

相方さんがフィッティングの中にはいって少し経った頃、レジのおじさんがフィッティングのカギを開けるために、男性のお客さんを連れて登場。
何のためらいもなく、向かって右側の、ある意味でちょっと怖い感じのの女性の入っているフィッティングのカギを開けだしました。
あ、そこ女のひと使ってるよ、と僕が言う間もなく、レジのおじさんはカギを開けて扉を開け放ちました。
これは大変なことになるんちゃうかな、とドキドキして見守っていると、普通にお客さんの男性がそのフィッティングルームに入っていきました。
え、どういうこと?中の怖い女の人の連れ?でも、何の声もかけずに、普通に鍵も開けてたし。どういうこと?と混乱していると、すべての試着を終えた相方さんが再び出てきて僕に一言。
「こっちの女の人、ほんまに怖いねんけど。まだずっと『私は天才。私は天才。私は天才』って言い続けてるねんけど」
僕が、「え?こっちのフィッティングに今、男の人が入って行かはったけど」と言うと、「え、ウソやん。ずっとこっち側から女の人のつぶやく声が聞こえてきてたのに」と向かって右のフィッティングを指さす相方さん。
そんな話をしていると、問題の右側のフィッティングから男性を試着を終えて出てきました。
もしかしたら、男性と女性が2人組で一緒に使っていたのかと、男性が立ち去ったフィッティングを見てみると、やっぱり誰もいませんでした。
いやいやいやいや、怖すぎるから。
アメリカまで来て、こんなホラーな展開いらんから。
僕、ほんとにオバケ的なヤツ、ダメなんで。
それから僕たちは、無言でレジにダッシュで向かい、速攻でお会計をして最速でその店を立ち去りました。

そんなこんなありながらも、昨日も商品的には大量収穫の1日でした。
画像は、60~70年代のバンロンシャツとY'sのチェックパンツ、GIVENCHYの財布とOld COACHのブリーフケース型のショルダーバッグです。
ヴィンテージのバンロンシャツは、コンディション、サイズ感、シルエットの揃った男前。
深みのあるバーガンディの色目が、これからの季節らしさを演出してくれます。
Y'sのチェックパンツは良いコンディションで細身の綺麗なテーパードシルエット。
カジュアルな雰囲気になりがちなチェック柄ですが、こちらはモノトーンなので上品な印象に仕上げてくれます。
ジバンシィの財布は、箱付きの極上コンディション。
上質なレザーに、さりげなく入ったブランドアイコンが良い雰囲気です。

かなり減ってしまっていたハイブランド系の財布も、しっかりと確保できています。
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オールドコーチのブリーフケース型のビッグショルダーバッグは、あまり見ることのないデザインの珍しい形状の男前。
肉厚で柔らかな極上のグローブレザーが使われた、飽きることなくずっと付き合っていけるアイテムです。

オールドコーチも、いろいろな形状や色目、サイズ感でしっかりと集まっています。
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レディースも、引き続き順調です。

3.1 Phillip Limのデザインニットは、身頃のニット素材と袖のシフォン素材の異素材ミックスが、ここらしい良い雰囲気。
スッキリとしたシルエットなので、ボトムスを選ばない、着こなしの主役にも脇役にもなってくれる便利な逸品です。
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70年代のMontgomery Wardのトレンチコートは、なかなか出てくることのない綺麗なレディースサイズ。
マニッシュな雰囲気の中に、どこか可愛らしさもある、絶妙な雰囲気のアイテムです。
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Christian Diorのセットアップは、これからの季節に活躍してくれるベルベット素材。
無駄を削ぎ落とした細身の綺麗なシルエットが上品な、ハイブランドらしい逸品です。
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では、これから第3便を日本に送りに行ってから、この最終目的地を完全制覇してきます。

by used_link | 2017-09-08 21:09 | 買い付け日記 | Comments(0)
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