京都の古着屋Linkのブログ

買い付け日記 15

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おはようございます。

昨日の朝、買い付け日記を更新して、出発の準備をして車に向かうときのことです。
今日も寒いのかな、とか考えながらモーテルの入り口に付近に差し掛かり、ちょっと嫌な気分でフロントデスクを見てみると、やっぱりいました。
フロントデスクの奥で、同じ場所に座って同じ体勢で、同じところを見つめている、見えてはいけない霊的な存在疑惑のおばあちゃんが。
勝手な想像で、おばあちゃんが突然立ち上がって僕の方へ近付いてきて、とか考えていたので、何かすごく怖い気分に。
見ないようにしよう、見ないようにしようと心で唱えるほどに、僕の視線はなぜかおばあちゃんの方に。
早く通り過ぎようと入口の方に足早に向かい、フロントデスクに差し掛かった時、想像が現実に。
ずっと一点を見つめ続けていたはずのおばあちゃんが、ゆっくりと僕の方に顔を向けてきました。
しっかりと僕と目が合うと、表情のない顔でしばらくを僕を見つめ続け、おもむろに立ち上がりました。

顔をうつむけたまま僕の方に音もなく近づいてくる、幽霊のおばあちゃん。
早く立ち去らないとと思う僕の心とは裏腹に、なぜか硬直したように動かない僕の足。
まるで金縛りのように、僕の意思に反して足が動いてくれません。
そんな中、おばあちゃんはゆっくりと確実に僕の方へ近付いてきます。
こんな時に限って、相方さんは先に車に乗ってしまっています。
しかも、いつもなら混み合っているモーテルのフロントですが、なぜかこのときは誰もいません。
早くここから動かないと、と焦る僕の気持に反して、全く動いてくれない僕の足。
うつむいたまま、ゆっくりと近づき続けるおばあちゃん。
もう、おばあちゃんはフロントデスクを挟んで僕のすぐ目の前。
足は全く動かず、見たくないのに僕の目はおばあちゃんを見つめ続けています。
僕のすぐそばまで来たおばあちゃんは、うつむいていた顔をゆっくりと上げ始めました。

ゆっくりゆっくりスローモーションのように顔を上げるおばあちゃん。
硬直したままの僕とおばあちゃんの距離は、もう手を伸ばせば届くぐらいの至近距離。
完全に顔を上げたおばあちゃんは、さっきと同じ無表情。
しっかりと目が合った瞬間、おばあちゃんの表情が一変。
まっすぐに僕を見つめ続けたまま、口元だけが満面の笑みに。
もう完全に憑りつかれたと絶望する僕に向けて、おばあちゃんは何かつぶやき始めました。
確実に何かを呟いているのですが、小さすぎて聞き取ることができません。
目を僕に向けて、口元だけに満面の笑みを浮かべて、なにかを呟き続けるおばあちゃん。
もう、完全に呪いをかけられてしまっています。
その後も呪詛の言葉を唱え続けられましたが、よくよく聞いてみると、少しずつ聞き取れる言葉が。
「・・・お・・・・・・こ・・か・・・・・き・・・・・・・・・。・・・・・・おま・・・ど・・・・・・・ら・・・た・・・」
さらに耳を傾けてみると
「・・・・・おまえ・・・どこ・・から・・・・・・きた・・・・」
「おまえ、どこからきた」
あ、これ完全にアウトなヤツや。何か気に障ることをして憑りつかれて、なんやったら日本までついてくるヤツや、と絶望する僕。

とにかく彼女を刺激したくない僕は問いかけに答えようとするも、のどがカラカラでうまく声が出てきません。
なんとか声を振り絞り、「日本から」と答える僕。
すると彼女は再びつぶやきます。
「・・・そうなのか・・。・・・・わたしも・・むかし・・・・・行ったことがある。・・・・・10年以上・・・・まえなんやけど・・・」
ん?ちょっと待って。これ普通の会話ちゃんうん。
全然、呪詛の言葉じゃないんちゃうん。
よくよく見てみると普通のおばあちゃんで、全く霊的なものには見えません。
あんなに怖かった口元だけの満面の笑みもただの笑顔で、よく考えると「お前、どこから来た」というのも「あんた、どこから来たん?」という普通の問いかけです。
僕の足が金縛りにあったみたいに動かなかったのも、ただ僕が怖がり過ぎて硬直していただけみたいです。
どうも、おばあちゃんは日本人がこのモーテルに泊まってるのが珍しく、話しかけてきただけだったようです。

結局ただ声の小さなおばあちゃんでしたが、その恐怖から抜けきらないまま車に行くと、相方さんが先に車を暖めてくれていました。
「遅かったやん」と言う相方さんに恐怖のおばあちゃん体験を報告すると、
「あ、普通のおばあちゃんやで。昨日の朝はシリアルを追加してたもん」という答え。
いや、先に教えておいてよ。僕が霊的なんアカンって知ってるやん。
人間の思い込みって怖いな、と思いながら車で出発しましたが、1つ疑問が。
普通のおばあちゃんやったとして、彼女は何故ずっと同じ場所に座って同じ姿勢なんでしょうか。
しかも、なぜ同じ一点を見つめ続けているんでしょうか。
そこに何かがいるんでしょうか。
僕たちが見てはいけない何かが。
いや、もうこれ以上は怖くなってくるので考えないようにします。

どうでもいい話を長々としてしまいましたが、昨日も大量収穫の1日でした。
モーテルの部屋が本当にスゴイことになってしまっていたので、予定通り今日の朝に第2便を送りに行くことに。
なので、昨夜はひたすらにパッキングと書類作成に追われていました。
少し前に何とか終わらせて、すごく疲れてはいますが、終わった安心感と達成感で、なんか気分的にはハイになっています。
だから朝からあんな長文を書いてしまったんでしょうか。

画像は、40~50年代のミリタリーリングと50年代頃のシルバーリング、70年代頃のドレスシャツとCOMME des GARÇONS HOMMEのデザインジャケットです。
ヴィンテージのリングたちは、どちらもオールドものならではの雰囲気のある男前たち。
今回の買い付けでは、服だけでなく小物類も順調に集まってくれています。
オールドのドレスシャツは、こういったシャツでは珍しいバイカラー仕様が魅力。
ホワイトベースのウィングカラーのドレスシャツの胸元だけにはいったピンクカラーが、良いアクセントです。
コム デ ギャルソン・オムのデザインジャケットは、ここらしい良い雰囲気のお気に入り。
一見普通のチェックのテーラードなんですが、実際は転写プリントのようにチェック柄がはいった、遊び心あふれる逸品です。

では、これから第2便を送りに行って、ドライブしてきます。

by used_link | 2019-02-19 21:55 | 買い付け日記 | Comments(0)
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