京都の古着屋Linkのブログ | |||||
無事に京都に帰ってきています。 最後に買い付け日記を更新してから、少しゆっくりしてから日本行きの飛行機の搭乗口へ。 珍しいぐらい時間通りに飛行機に搭乗。 乗ってしばらくして飛び立つ時間になった頃に放送が流れました。 「機材のトラブルの為、別の飛行機に変更になりました。」 え?このタイミングで? 判断が遅すぎるやろ。 仕方なく乗っていた飛行機から降りて別のゲートへ。 このときすでに、元々の予定時間の2時間遅れが決定していました。 なので、このゲートのカウンターは乗り継ぎ便の変更などの問い合わせの為に長蛇の列。 僕たちの乗り継ぎの飛行機はギリギリ間に合いそうなので、とりあえず椅子に座って待つことに。 しかし、変更になった搭乗時間を過ぎても全く飛行機に乗れる気配はありません。 するとスマホからピコンという音。 この航空会社のアプリからのお知らせの通知音です。 見てみると、搭乗時間が40分ほど延びて、当然日本に到着する時間も遅くなっていました。 そうなると僕たちの乗り継ぎ便にも間に合いません。 さっきよりもさらに伸びたカウンターへの列に僕たちも並びます。 幸運なことに1時間ほど遅い乗り継ぎ便に空きがあったので、それに変更。 その30分後、さらに通知音が。 嫌な予感がしつつスマホを見てみると、やはり航空会社のアプリから。 また45分ほど時間が遅くなっています。 この時点では、まだギリギリ変更してもらった乗り継ぎ便に間に合いますが、そこから1時間ほど経っても、全く飛行機に乗れる気配はありません。 そこで、またまたスマホから通知音。 やっぱりアプリでさらに遅れるというお知らせ。 これで当日中に家に帰れる可能性はゼロになりました。 こういった時間の遅れには寛容なアメリカの人たちも、このころにはかなりイライラしてきています。 しかし、間の悪いことに、この日はハロウィン当日。 日本人よりはるかにイベント大好きなアメリカ人。 なので、空港職員や航空会社の職員は、いろいろな仮装をして働いています。 赤白ボーダーのロンTに同じくボーダーの帽子をかぶったウォーリーたち、しっかりメイクも施した魔女や悪魔、それってハロウィンなん?っていう、どこかのアメフトチームのサポーター的な仮装の人もいます。 最初はいろいろな仮装にちょっかいを出してみたり、「ハッピーハロウィン!!」なんて声をかけていたアメリカの人たちも、だんだんと視線が厳しくなってきています。 そんな中、居心地悪そうに必死に働くウォーリーや魔女やサポーターたち。 そこにこの状況を知らずにテンション高く登場する、この日3人目のウォーリー。 いっせいに厳しい視線を向ける、イライラしている乗客たち。 空気が読めずに他の職員にちょっかいをかけたりするも無視されて、ようやく雰囲気を読み取り黙り込む3人目のウォーリー。 あまりに場違いな光景に逆に笑えてきます。 とりあえず当日中に帰るのはあきらめて、次の日の朝の便に変更してもらった頃にやっと飛行機に乗れることに。 結局遅延を繰り返した飛行機は6時間以上遅れて出発。 変な感じに疲れたからか、いつもは全く眠れない機内では爆睡することができ、僕の体感時間では一瞬で羽田空港に到着。 もう真っ暗な夜に羽田に到着して、大量の荷物を引き取り、通関をして、航空会社が用意してくれた空港直結のホテルへ。 空港直結とはいえ大量の箱をカート何台にも載せて運ぶのは一苦労。 ホテルに到着した頃には汗だくになっていました。 すぐにチェックインしようとするも、おそらく同じ飛行機に乗っていた人たちでチェックインカウンターは長蛇の列。 なので、とりあえず荷物を先に預けることができるか聞いてみたところ、快く承諾してくれるホテルのスタッフさん。 アメリカの塩対応に慣れてしまっているので、日本の温かな対応に感動で泣きそうになりました。 やっぱり日本最高。 そこから列に並び、無事にチェックイン。 部屋に荷物を置いて、シャワーを浴びた頃には夜中に。 僕たちが乗るのは早朝便、しかも僕たちはシャトルバスで大量の箱を移動させて違うターミナルに行かないといけないので、かなり早くホテルを出る必要があります。 なので、もう眠れる時間はほとんどありません。 幸運なことに飛行機で爆睡した僕に眠気は全くないので、そのまま仕事をして、まだ外が真っ暗な時間にホテルをチェックアウト。 大量の箱をカートで運び、朝一のシャトルバスに意外と多いお客さんに謝りつつ荷物を積み込み、ターミナルを移動。 載せていた大量の箱をシャトルから降ろしてカートでチェックインカウンターに移動。 いつものように箱のことでチェックインカウンターで軽く揉めつつ無事終了し、飛行機に乗って伊丹空港へ。 伊丹空港を出て、予約を変更してもらっていたジャンボタクシーに箱を積み込んで、家まで送ってもらって、やっと帰ってくることが出来ました。 そこから、箱の中の商品の整理などいろいろしてから、ちょっとゆっくりしていたところで記憶が飛んで、少し前に目覚めて、現在に至ります。 これで日本に帰ってきても、しばらく時差ボケ生活が続くのは決定です。 最後までうちらしいトラブル続きの今回の買い付けで強く感じたことは、やはりアメリカの物価の高騰と日本の円安です。 食品などの生活に不可欠なものは当然のように前回の買い付け時よりも上がり、ものによっては2倍ほどの価格になっていました。 僕たちの買い付けでは外食を全くしないので分からなかったですが、そういうところではもっと顕著にインフレが起こっているのかもしれません。 それと比べるとガソリンの価格はほぼ変わっておらず、場所によっては前回の買い付け時よりも安いくらいでした。 ホテルの料金に関しても、僕たちが仕事で泊まるようなホテルに限りますが、ほとんど変化はなかったように感じます。 僕たちの仕事的に今回1番ダメージが大きかったのは、輸送費の上昇です。 かなり上がっていた前回よりもさらに高くなっており、笑えない金額になっていました。 また、トラックのドライバー不足も深刻なようで、荷物を送ってから日本に届くまでの日数も、以前と比べると格段に長くなっています。 仕事とは関係のないことですが、アメリカでもレジ袋の有料化が進んでおり、以前は全く見かけなかったエコバッグを持ち歩く人がすごく増えていました。 州によって様々なようですが、今回僕たちが訪れた訪れた地域の多くはレジ袋が有料になっており、レシートを見てみると袋の代金だけでなく、袋自体に特別な税金がかかっているようでした。 アメリカに買い付けに行くようになって長いですが、当たり前ですがいろいろな物事が変化していっていると感じます。 変化の中には厳しいこともいろいろありますが、数年前に渡米することすら出来なかった時期のことを思うと、何でもないかなと思えます。 コロナ禍は、皆さんと同じくかなり辛かったですが、そのおかげで精神的に強くなれた気がします。 どんなことでも見方を変えれば、なにかしらは良い面があると僕個人は思っています。 うちらしくない真面目な話になってしまいましたが、買い付け日記用に撮った画像がまだまだ余っているので、この最終回では番外編として買い付けた商品や風景などの画像を、買い付けの旅のダイジェストとして載せておきます。 飛行機の窓からの風景。 1980~90年代のChrisitan Diorのニット。 いろいろなカラーリング、サイズ感、デザインで集まったレザージャケット。 雰囲気は良いものの高すぎて何も買えなかった、アンティークモールの中のブース。 1980~90年代のBurberrysのコーデュロイ素材のセットアップ。 いろいろと集まってくれた、カシミヤ素材のコート。 アメリカの田舎と田舎を繋ぐ、もう見飽きた真っ直ぐなだけの本当に何もない道。 1970年代のYVES SAINT LAUTRNTのジャケット。 絶滅危惧種のこのへんも、今回の買い付けではちょくちょく見つけることができました。 これからの季節に向けて集めてみた、真冬にはインナーとしても活躍するニットジャケットたち。 最後に希少価値の非常に高いスペシャルを。 1930~40年代のフリーメイソンのネックレス。 一見何が描かれているか分かりませんが、トップ部分を回転させるとシンボルが浮き出てくる、秘密結社ならではの極上品。 最後までトラブル続きだったのもあり、まだ入荷用の画像が全く用意できていません。 画像の準備に少し時間がかかるので、その期間ブログとインスタグラムを休ませて頂きます。 画像の用意が整い次第、ブログとインスタグラムを再開し、新入荷する商品を入荷情報としてご紹介させて頂きます。 いつものように店内を全て新商品に総入れ替えして、再オープンさせて頂きます。 約1年ぶりの買い付けでしっかりと時間をかけて作り込むつもりなので、かなり気合の入った内容に仕上げる予定です。 是非、ご期待ください。
by used_link
| 2023-11-02 20:30
| 買い付け日記
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