京都の古着屋Linkのブログ | |||||
無事アメリカに到着しています。 家を出てすぐに乗ったタクシーの運転が急発進と急ブレーキが繰り返されるアクロバティックなもので、軽く車酔いしたことから始まり、 久しぶりの関空の様子が変わりすぎていて戸惑ったり、飛行機内の気温がほぼ冷蔵庫で凍えたり、 機内食が年々小さくなっていて、今はもはやお子様サイズになっていることを嘆いたり、 アメリカ入国の審査がこれまでで1番ユルくて安心したり、円安と物価高でアメリカの空港の水が1000円近くして絶望したり しながら無事に乗り継ぎの空港までは到着。 その後、今回の買い付けの旅の最初の目的地までの飛行機に乗り込み、定刻で出発。 目的地の空港に到着直前に少しおなかが痛くなってきたものの、降りてからトイレに行けばいいかと思い、窓の外を眺めたりして気を紛らわしていると、ほぼ定刻で到着。 これが大きな間違いでした。 空港に着陸してすぐにアナウンスが流れ、内容的には空港までは到着したものの飛行機を停めるゲートがなく、しばらく機内で待ってくださいといったものでした。 嫌な予感がしつつ、だんだんと押し寄せてくる腹痛の波に耐える僕。 5分経ち、10分経つころには、腹痛の小波だったのがそこそこの波へ。 しかも、運悪く僕の真後ろの席には5歳ぐらいのヤンチャ盛りのアメリカンボーイが。 じっと待っている事に耐えれなくなってきたヤンチャボーイが僕の席を思い切り蹴りだしました。 後ろからの衝撃とおなかのビッグウェーブの波長が奇跡的にピッタリと合い、腹痛の波はビッグウェーブに。 ぐっとお腹とお尻に力をこめて、ひたすらに耐える僕。 こんなところで粗相をしてしまったら、大人としての全てを失ってしまいます。 そんな中、隣に座っている相方さんがいろいろと話しかけてきますが、ほとんど内容が頭に入ってきません。 なんとか返事を返すものの、そんなことでは気を紛らわすことは出来る訳もありません。 必死に相方さんに返事を返している間も後ろのヤンチャなアメリカンボーイの攻撃はさらに勢いを増し、お父さんの注意も全く耳に入らない様子。 ひたすら僕の座席にキックの連打を浴びせつつ、背もたれについているテーブルを激しく開け閉めするというトリッキーな攻撃も追加。 そんなこんなで第3波目のビッグウェーブが襲い掛かってきたころに、ようやく飛行機が動き始め、第3波のピーク時についに飛行機から出れることに。 お腹とお尻に力を入れながら若干内股気味の奇妙な体勢で飛行機から降り、この体勢での最高速度でトイレへ駆け込む僕。 しかし、僕と同じような境遇の人がたくさんいたのか、大用の個室は全て埋まってしまっています。 膝から崩れそうになりながら、なんとか気持ちを建て直す僕。 ここで絶対に間違うことの出来ない2択。 このままここで待つのか、他のトイレを探すのか。 ここで待つとこれ以上お腹とお尻に負担をかけることはないものの、このトイレの個室はおそらく全て埋まりたて。 しかも大の方なので、空くまで時間がかかります。 他を探せば個室が開いている可能性は高いものの、そもそもどれくらいの距離を我慢しないといけないのか分かりません。 ここ数ヶ月で1番の処理速度で脳を動かした僕の出した結論は、このトイレで待つこと。 すると運よくすぐに1つの個室が空きました。 しかし、個室から出てきたおじさんの様子がおかしい。 スッキリしているはずのおじさんも僕と同様にソワソワしています。 どういうことか様子を見てみると、トイレのドアの鍵部分にぽっかり穴が開いてしまっています。 おじさんはトイレのドアの鍵が壊れていて、用を足せずに出てきたようです。 トイレの個室待ちの列の先頭である僕と目が合うおじさん。 その目は「ここのドアは鍵がかからないけど、それでも挑戦するかい」と挑発しているよう。 「ああ、やってやろうじゃないか。こっちには一刻の猶予もないねんから。」 出てきたおじさんは列の先頭に、僕はおじさんが出てきた鍵の壊れたトイレへ。 すぐに内側からドアを閉めて、便座に座ろうとするものの、鍵の壊れたドアは勝手に内側に向けて少しずつ開いてきます。 ドアが全て開いて、僕の恥ずかしい姿をトイレ内で大公開してしてしまうのは時間の問題。 さすがに大人として、この状態をフルオープンで見せるわけにはいきません。 運よくこの個室は一般的なアメリカのトイレのものよりも狭め。 便座にのせているお尻を限界まで前方にずらし、右足を限界まで伸ばしてトイレのドアを固定。 右足のつま先をプルプルさせながら、なんとか用を足したころには疲れきっていました。 しかし、僕はやり遂げたのです。 大人としての尊厳を守り、ミッションも完遂した僕を誰もが褒め称えるでしょう。 そんな危機を回避した後、空港を出てレンタカー会社に行き、予約していたはずなのに用意されていない車の交渉をしてから無事に車を借り、少し商品を買い付けてホテルへ。 ホテルに到着後、日用品の買出しをして、再びホテルに戻り、荷物を部屋に運びこんでシャワーをして、ちょっと休憩と思ってベッドに寝ころんでから記憶が途切れて現在に至ります。 画像はBURBERRYのジップアップジャケットと目的地到着前に飛行機の窓から撮った景色です。 バーバリーのジャケットは、上質なツイード素材が魅力。 さりげないデザインながらも存在感のある、ここらしい男前です。 窓からの景色は、まだ僕のお腹が平和だったころに撮ったものです。 あの時は、その後に地獄が訪れるとは思ってもいませんでした。 では、これからちょっとドライブしてきます。
by used_link
| 2024-10-17 22:01
| 買い付け日記
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