買い付け日記 ６

おはようございます。

昨日も安定した曇天の中、１日がスタート。

パッキング作業が終わった大量の箱を車に積み込み、運送会社さんへ向けて出発。

想定していたよりもスムーズに箱の受け渡しが終了。

トラブルなく箱を渡すことができて心が晴れやかになると共に曇っていた空もだんだんと快晴に。

予定よりも朝早くの時間に第１便の送りが完了したので、かなり時間が余ってしまいました。

そろそろ水などの日用品が少なくなってきていたので、隙間時間で青空の中気持ちよくスーパーへ買出しに。

この時期のこっちのお店などは、どこもハロウィン仕様になっています。

スーパーももちろんそうなっていて、入り口の前にはハロウィン用の巨大なカボチャが大量に売られています。

店内もいろいろとハロウィン仕様になっており、お菓子コーナーなどには特設コーナーが設けられています。

昨日訪れたスーパーも、しっかりとハロウィン仕様に変更されており、店の中がほぼほぼオレンジ色でした。

こっちのスーパーの中に必ずあるケーキコーナーなんかもハロウィン感があり、ケーキだけでなくクッキーなどもハロウィン仕様になっています。

ただ、スーパーのケーキは基本的にクオリティが低く、子供の作ったものみたいなのが多いんですが、昨日行った所は違っていました。

もはやケーキかどうか分からない、アートの域に到達したものがずらっと並んでいました。

ゾンビやオバケ、カボチャからもはやハロウィンと関係あるとは思えないバラまで、様々なモチーフが並んでいます。

ゾンビの頭からは脳みそが飛び出し、脳みそには食べれるのかどうかも怪しい蜘蛛、カボチャ畑では楽しそうに遊ぶオバケ。

そこから始まる物語すら頭をよぎります。

おそらくこのスーパーには、何らかの挫折を経験して心がすさんだパティシエが流れ流れて辿り着いたんです。

生肉コーナーの食いしん坊でいつも笑顔のボブとの交流、お花コーナーのメアリーの優しさに心惹かれ、同じ部署のパテイシエであるマイケルと恋敵になりながらもいつしか親友に、デリコーナーで働く少し嫌味っぽい主婦のリンダの本当は仲間思いの気持ちに触れ、問題を起こしてしまったときには店長のスティーブンがさりげなく解決に導いてくれます。

そんなこの店の人々との心温まる経験を経て再び立ち上がり、挫折をした大会に再び出場。

以前の大会で完敗したジェフリーにスーパーマーケットからエントリーしていることを馬鹿にされながらも、ついにこのケーキを誕生させ、念願の優勝を手に。

優勝トロフィーを手にしたパティシエの周りに仲間たちが集まり、挫折してから笑顔を忘れてしまっていた彼に満面の笑みが戻り、その頬にはひとすじの綺麗な涙。

寝不足と疲れでよく分からない妄想をしたりしていましたが、昨日は一昨日とは違い、朝から夜までしっかりと大量収穫の１日でした。

第１便を送ってスッキリとしていたホテルの部屋が早速大量の商品たちに占領されつつあります。

画像は、スーパーの入り口前に大量に置かれたカボチャと良い意味で食べ物にはとても見えないハロウィンケーキ、オールドのKENZOのジャケットです。

この時期のスーパーの風物詩とも言える、店内外に置かれた大量のカボチャたち。

何年も買い付けに来ていますが、まだ１度もこのカボチャをスーパーで買っている人を見かけたことがありません。

ハロウィン仕様になったケーキは、こっちで初めて見たクオリティの高いもの。

日本の食べ物では見かけない色目が、アメリカらしさを感じさせてくれます。

ケンゾーのジャケットは同素材のウエストベルト付き。

ネップのはいった素材が、これからの季節感を演出してくれます。

今回の買い付けでは、これからの季節に活躍するショートジャケットを集めてみています。

いろいろな素材、サイズ感、デザインで揃ってきました。

では、これからちょっとドライブしてきます。